県立図書館には何度かお世話になったことがあるのですが、近所の公民館に付属している図書室に初めてふらりと立ち寄ってみました。つい昨日のことです。
県立図書館と比べるとこじんまりとしているのは当たり前といえば当たり前ですが、出版されたのが比較的最近でそのうち機会があったら読みたいなと思っていた本がいくつも置いてありました。侮れないものですね。
ちなみに、以下の二冊を借りてきました。
●マシュー・O・ジャクソン(著)/依田 光江(訳)『ヒューマン・ネットワーク:人づきあいの経済学』(早川書房、2020年)
いわゆる「ネットワーク科学」の啓蒙書ということになるかと思いますが――著者のジャクソンさんは、一流の経済理論家です――、ネットワーク科学の知見を踏まえて伝染病の拡散だとかについて分析が加えられている第三章(の原文)は公開されています(pdf)。原書の出版と前後して新型コロナが流行し始めて、目の前で起きつつある現象を理解するのにいくらか役に立つかもしれないと思って第三章の公開に踏み切ることにした・・・という決意をジャクソンさん本人がtwitterでつぶやいていたのをリアルタイムで目にしたものです。その時に原書の存在を知りました。
●ジョセフ・ヒース&アンドルー・ポター(著)/栗原 百代(訳)『反逆の神話〔新版〕:「反体制」はカネになる』(ハヤカワ文庫NF、2021年)
著者の一人であるヒースさんは、カナダ出身の哲学者で、ハーバーマスさんとかのお弟子さんでもあるそうです。ヒースさんの本は、本書以外にも何冊か邦訳されています。「経済学101」とかいう何だか怪しいサイトでもヒースさんの文章が――本書(『反逆の神話』)と関わりのある文章も――訳されてるみたいですね。