「権力は腐敗しがちな傾向にあり、絶対的な権力は絶対的に(必ずや)腐敗する。偉人はほとんど常に悪人である」(“Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely. Great men are almost always bad men.”)。
ジョン・アクトン(アクトン卿)の言葉として有名ですが、クレイトン主教に宛てた手紙の中に出てくる言葉なんだそうです。
教皇だとか王様だとかの「偉人」は、その他の人たち(常人)とは違って、過ちを犯さない(悪事を働かない)と好意的に想定するのは間違いだ。むしろ、その逆の想定――権力の持ち主は、手にしている権力が大きければ大きいほど、過ちを犯しがち(悪事を働きがち)――に立つべきである。・・・っていう前振りがあって、冒頭に引用した言葉が続くらしいですね。
権力が腐敗しがちなのはどうしてなんでしょう? アクトン卿は、「地位が人を聖化するなんて考えほど異端的な見解はない」と述べていますが、その辺も関係しているのかもしれません。王様は王様であるがゆえに優れている。それゆえ、とにかく敬うべきだ・・・って周りがついつい考えちゃうってわけですね。周囲にイエスマンばかりが集まって、過ちを犯しても誰からも批判されなくなっちゃうわけですね。そのせいで傲慢になっちゃうってわけですね。どうやら「自律心」っていうのは稀少な代物みたいですね。
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